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台湾向けLP(ランディングページ)制作のコツと注意点、翻訳だけではダメ?

デジタル広告配信によるECマーケティングは、台湾で行う際にもLPの質は重要になってきます。 台湾でもクリエイティブから直接遷移させるだけではCVに結びつかないため、クリエイティブの次にクッション的役割を持つLP(ランディ […]

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デジタル広告配信によるECマーケティングは、台湾で行う際にもLPの質は重要になってきます。
台湾でもクリエイティブから直接遷移させるだけではCVに結びつかないため、クリエイティブの次にクッション的役割を持つLP(ランディングページ)を設置する必要があります。
このLPですが、日本で成約率・遷移率などが良好だったLPを台湾語に翻訳するだけでは中々成果に結び付かない傾向にあります。
それは台湾人には台湾人向けのLPを作成する必要があるということです。
こちらでは、台湾人向けのLPに関する制作のコツと注意点について解説しますので、ぜひご参考にしてください。

日本語LPを翻訳するだけではダメな理由

まず台湾向けのLPのコツを解説する前に、なぜ日本語LPを翻訳するだけではダメなのかを説明したいと思います。
当然のお話ですが、日本語のLPは日本人に向けて作られています。
日本人の興味嗜好に合わせてデザインしていますので、単純に翻訳するだけでは十分な効果は期待出来ないのです。
それでは、どのような点に気を付ける必要があるのでしょうか。下記で説明します。

台湾の文化

台湾人女性バイク画像
国が違えば文化も違います。
例えば台湾は若者から年配までバイクの使用頻度が非常に高くなっています。
ヘルメットによる頭皮への悪影響をニュースでも伝えられており、薄毛ではない若者でも頭髪に対しての潜在的な危機意識が存在します。
例えば、育毛剤やシャンプーなどのLPに対しても、このようにバイク文化を絡めた訴求を行えば台湾人により響きやすくなるでしょう。
このように、日本とは異なる文化に着目したLP制作がCVにつながるといえます。

台湾人の嗜好

同じアジアでも国によって嗜好が変わります。
下記は各国の「日本の化粧品を選ぶ理由の第1位」となりますが、台湾、ベトナム、マレーシアでもそれぞれ購入理由が違います。
データを見れば化粧品展開で台湾を狙うなら口コミ評価についての訴求を含めた方が効果は高いと考えられます。

理由 台湾 ベトナム マレーシア
アジア人の肌に合っている 28.7% 31.4% 48.7%
パッケージが魅力的 1.1% 0.0% 1.7%
バリエーション豊か 6.7% 4.4% 9.4%
安心安全 24.6% 24.6% 12.2%
機能性が高い 3.0% 3.0% 4.8%
口コミの評価の高さ 35.8% 35.8% 23.2%

[出典]観光経済新聞

権威性

台湾では街中で内科や整形外科の医師が顔出しして看板を飾っています。
それだけ顔を出す医師の権威性というものが台湾では大きな影響力を持っています。
日本でも権威性は求められますが、台湾はより顕著に求められているといっていいでしょう。

値段

下記の表は各国の「1か月に化粧品にかける金額は?」という調査結果です。
この結果を見れば、価格設定や商品設計の段階でも台湾向けと日本向けの狙うべきターゲット層が変わってくるということがわかります。
日本よりも高級志向なユーザー向け商品でも成功する可能性は高まると考えられます。

金額 日本 台湾 ベトナム マレーシア
500円未満 3位 5位 3位 4位
500~1,000円未満 2位 4位 2位 3位
1,000~5,000円未満 1位 1位 1位 1位
5,000~10,000円未満 4位 2位 4位 2位
10,000円以上 5位 3位 5位 5位

 

[出典]観光経済新聞

台湾向けLPで何を意識すべきか

基本的には台湾の「文化、嗜好」を理解し、権威性を付けて、安価な値段をアピールするLPにすれば台湾人からの反応は良くなるでしょう。
WEB・デジタル広告の配信によるECマーケティングを検討しているのでしたら、上記の条件に合う商品を見つけ、LPを作成しましょう。

権威性に関しては、台湾特有のアプローチ方法もあります。
台湾はインフルエンサーやブロガーの発信力が強い国でもあります。
権威性をLPにつけてあげるためにもインフルエンサーやブロガーとのコラボレーションなども検討してみてはいかがでしょうか。
インフルエンサーを活用したマーケティング方法については下記に解説しましたので、こちらもご参照ください。

表現によっては罰則の可能性も

LP制作で注意すべきなのは、表現によって日本と同様に各省庁から指導・罰則を受ける恐れがあるという点です。
罰金となってしまった場合は、その額も確認できるだけで数万元〜数十万元まで幅がありますので、事前に過度の表現にならないようチェックを行いましょう。

・罰則例
1)ダイエット食品
「胃を守る」、「油の吸収を抑える」、「メラニンを抑える」という広告文言が書いてある。
→消費者が衛生局に告発した。
罰金:210,000元

2)バストアップサプリ
「ダイエットできる」、「憂鬱の状況が改善できる」、「美白できる」という広告文言が書いてある。
罰金:40,000元

3)美白サプリ
「美白の敵は夏の紫外線だけではなく、ストレスとホルモンのバランスが崩れるのもメラニンを形成する要因です。」という広告文言が書いてある。
罰金:80,000元

以上の表現を避けつつ、LP制作を行っていきましょう。
なお、WEB・デジタル広告の配信方法については下記でも解説していますので、こちらもぜひご参照ください。

台湾におけるデジタル広告マーケティング運用方法について
台湾の市場は日本人口と単純比較すると「日本:台湾=1.27億:0.235億」と1/5の規模です。 しかし、デジタル広告おいて成長率は著しく、2015年以降20%/年程度の成長率を見せています。 2017年にはデジタル広告総額300億元(...

台bizでは事業者様の台湾向けLP制作も行なっております。
日本語LPの有無に関わらず対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。