台湾の文化

【マナー/タブー】台湾生活で気をつけるべき注意点とは?

台湾に限らず、現地で生活する際に気になるのがその国の「マナー」や「タブー」。 観光ならまだしも、ビジネスの重要な場面で粗相はしたくないものですよね。 ここでは、ビジネスだけでなく、日常生活における台湾のマナーやタブーを見 […]

台湾の文化

台湾に限らず、現地で生活する際に気になるのがその国の「マナー」や「タブー」。
観光ならまだしも、ビジネスの重要な場面で粗相はしたくないものですよね。
ここでは、ビジネスだけでなく、日常生活における台湾のマナーやタブーを見ていきましょう。

マナーとタブー【施設・乗り物編】

台湾に滞在することになると、公共の施設や乗り物を利用することになるでしょう。
公共の場ですから、特にマナーとタブーについて理解しておくべき箇所ともいえます。
とにかく、やってはならない「タブー」に関しては抑えておきましょう。

トイレットペーパーは流せない

日本はほとんどの公共施設が水洗トイレになり、トイレットペーパーを流せるのが当たり前ですが、これは世界基準でみると珍しいことなのです。
台湾では新しい施設や空港はトイレットペーパーを流すことが出来るようになってきたそうですが、まだまだ紙を流せないトイレも多いです。
うっかり流してしまい、逆流してしまうと大変なことになるので、この点は確実に抑えておいてください。

交通機関で飲食すると罰金

日本ですと自販機や売店で飲食物が売っていて、電車の中でも飲食する人もいます。
ですが、これを台湾でやってしまうと罰金が科されることがあるのでご注意ください。
台湾では地下鉄やバスなどの交通機関で、飲食をすると罰金が科されます。
実際には注意・警告で終わるケースもありますが、トラブルに発展する恐れもあるので、交通機関で飲食をするのは避けましょう。
逆に、携帯電話での通話に関しては日本ほど厳しくなく、特に咎められることもないようです。

エスカレーターは右側に並ぶ

日本でも一部地域ではそうですが、台湾ではエスカレーターは右側に乗って左側を空けるのがマナーとなっています。
世界的に見ても、右側に並ぶ国の方が多いので、台湾に行ったときはご注意ください。

タクシーは自分でドアを開ける

日本のタクシーのように、タクシーの扉は自動で開きません。
タクシーが止まったのにドアが開くのを待ち続けていると、そのまま素通りされてしまうかもしれません。
止まってくれたら自分でドアを開けましょう。

バスは手を挙げて停める、バスでおつりは出ない

台湾ではバス停で待っているだけではバスは止まってくれないことが多いです。
手を挙げて、やや強めにバス運転手にアピールをしないとそのまま素通りされることも珍しくありません。
また、ドアが開いたらすぐに乗り込まないと、さっさと通り過ぎてしまうこともあるのでご注意ください。

基本的に台湾のバスはおつりを出してくれません。
あらかじめ運賃を用意しておくか、悠遊カードなどのICカードをもってバスに乗るようにしましょう。

マナーとタブー【タバコ編】

日本でもタバコに関するマナーは周囲から厳しく指摘されることが多くなってきました。
台湾もタバコに関してはかなり厳しく、タバコに関するルールを破ると、例えルールを知らなかったとしても罰金を科されてしまいます。
罰金は2,000元(約8,000円)~10,000元(約40,000円)と安くないので、ご注意ください。
特に台北市はタバコに関するマナーやルールが厳しいので、タバコを吸う人はその点をきちんと把握しておきましょう。

完全禁煙の場所がほとんど

台湾では、「煙害(えんがい)防止法」という、受動喫煙を防止する規制法が2009年に制定、施行されました。
これにより、例外もありますが、室内に3人以上集まる場所は禁煙となり、空港などの喫煙室も閉鎖となりました。
日本では路上は禁煙、レストランや居酒屋は喫煙可といった場所が多いですが、台湾では路上は喫煙可、レストランや居酒屋は禁煙となっている場所が多いようです。
違反すると、外国人旅行者でも、最高で罰金1万元(約36,000円)が科せられてしまいますので気をつけましょう。

路上も歩きタバコやポイ捨ては禁止

路上での喫煙は可能な場所が多い台湾ですが、もしそれが歩きながらであった場合、罰金の対象となります。
先程も説明したように、罰金は2,000元(約8,000円)~10,000元(約40,000円)と安くありません。
しかも、台湾では通報制度があり、ビデオや写真で決定的な証拠を残せば、通報した人に罰金の5%が支払われるという仕組み(※)があります。
(※2018年8月現在、台北市と台南市で実施)

警官が見ていないからといって、油断は禁物です。
台湾の路上でタバコを吸う際は、立ち止まって、吸い殻も携帯灰皿に捨てるようにしましょう。

アイコスや電子タバコは持ち込み禁止

喫煙場所が無いわけではない台湾ですが、アイコスや電子タバコはなんと台湾島内への持ち込み自体が禁止されています。
アイコスは電子タバコでなく加熱式タバコ、という見解もありますが、いずれにせよ台湾では持ち込みが禁止されているので注意が必要です。
ただし台湾を出国する際は、機内持ち込み手荷物として持ち込みが可能なようです。

マナーとタブー【食事編】

外国に行くと、その国の食文化や食習慣、マナーなどが異なることに驚く人は多いです。
台湾と日本は食生活が似ている部分もありますが、実際に行ってみると大きく異なる点も多くなっています。
一緒に食事をとることは、ビジネス面の関係を深めるという意味で有効な手段なので、マナーなどをしっかりと抑えておきましょう。

食べきれない食事は無理せず残そう

台湾では、客人をもてなす際に、あえて食べきれない量の食事を出します。
もし、満腹でも出された食事は食べきらないと失礼だからといって食べ続けていると、台湾人からすれば「客人を空腹で帰すなんてなんて失礼なことをしているんだ!」という気持ちになるそうです。
つまり、食べ続ける限り永遠に料理が出されます。
食べきれない場合は、素直に満腹ということを伝えて残しましょう。
もったいない気持ちは分かりますが、それで体調を崩す方がよほどもったいないことなのです。

乾杯は「一気飲み」の意味

台湾の乾杯は、一気に飲み干すことを表します。
確かに乾杯という字は「杯を乾かす」と書きますよね……

【台湾の文化のリンクをお願いします】

こちらでも解説している通り、台湾人がお酒を飲むときはお祝い事やもてなすときで、その際は相当な量を飲みます。
そんな台湾人と「乾杯」したら、大変なことです……

ただし、これも一昔前の話で、現在は日本での「乾杯」と同じ意味でも使われています。
特にビジネスの場などでは、日本人相手の文化も浸透していますので、「乾杯」をしても問題ないでしょう。

飲食店で水は提供されない、飲まない

日本なら当たり前のように出てくる水ですが、台湾では通常出てこないことが多いです。
もちろん、日本人向けのレストランなどであれば出てくることもありますが、現地の屋台などでは出てきません。

というのも、台湾では「食事中に水を飲む」という文化がなく、食事中に喉を潤すときは「スープ」を飲みます。
実際、屋台や飲食店などに行くとスープがおかわり自由という店をよく見かけます。

もし水を出されたとしても、極力飲まないことをおすすめします。
台湾の水道水に関しては以下で解説しています。

【台湾の水道水のリンクをお願いします】

台湾で外出する際は、ミネラルウォーターを持ち歩いておくと良いでしょう。

マナーとタブー【その他】

上記以外にも台湾に滞在する際には抑えておいたほうがいいマナーやタブーがあります。
当サイトで紹介した事柄以外にもマナーやタブーはありますが、そちらについては実際に現地の人々と触れ合う内に吸収していきましょう。
年代によってもマナーに対する姿勢が異なることもあるので、臨機応変に対応するようにしてください。

台湾のスケジュール感覚について

台湾人は比較的時間に関してはあまり細かく守るというよりは、大雑把でルーズな人が多くなっています。
フレンドリーさもあり、接しやすいのですが、その分5分遅れなど時間を守らなかった時でも笑ってすまされることが多くなっています。
ビジネスの場でもそういったケースがあるのですが、あまり目くじらをたてても仕方ないので、
こちらは時間通りに動いて、余裕をもって接するようにしましょう。

なお、時間管理などのビジネスマナーについてまとめたページもあるので、そちらもぜひご参照ください。
【内部リンク】

台湾での挨拶は握手?

台湾では一般的に、挨拶の際は握手をします。
ただし最近では、日本のお辞儀での挨拶も浸透していますので、「挨拶には握手がある」という認識を持っておく程度で良いでしょう。

日本と逆の「人は左、車は右」な台湾

台湾の交通ルールで日本と違うのが、「自動車の右側通行」です。
よって他の右側通行圏の国々と同じく、自動車も左ハンドルとなります。

【台湾の交通(自動車)のリンクをお願いします(運転について書いていたはずです)】

上記事でも説明した通り、台湾では日本の運転免許証を持っていれば、事前に手続きをすれば運転出来ますが、右側通行ですので注意が必要です。
また台湾人ドライバーの運転マナーも、日本に比べると決して良いとは言えません。
運転だけでなく、横断歩道や道路沿いを歩く際も、十分周囲に注意した方が賢明と言えるでしょう。

台湾では「白い封筒」は使ってはいけない

通常、お祝いをする際に、日本では「白い」ご祝儀袋を使います。
しかし台湾で白い袋を渡してしまうと大変です。
なぜなら、台湾でお金を白い袋に入れて渡すと、「死人に渡すお金」=「香典」となってしまいます。

お祝いごとで渡すお金は、「赤い」袋に入れて渡すようにしましょう。
台湾ではこれを「紅包」といいます。
お祝いのときでなくとも、香典以外は白い袋に入れるのは避けるようにしましょう。

「時計」はプレゼントしてはいけない

いつもお世話になっている人の大切な日、おしゃれな「時計」をあげよう……
でも、それは失礼になってしまうのです。

時計の中国語は「時鐘」ですが、これが「死を送る」という発音と同じになってしまうのです。
これは縁起が悪いですよね。
台湾で時計をプレゼントを贈ることは控えるようにしましょう。
ただし、「腕時計」であれば問題ないそうです。

いずれにしてもせっかくのプレゼントなのに相手に不快な思いをさせるのは損としかいいようがないので、ご注意ください。

レシートが宝くじになっている

日本人はコンビニなどでレシートを受け取らないことが多いですが、台湾人は積極的に受け取ります。
なぜなら、台湾のレシートは「統一発票」という名前の宝くじになっているからです。
これは、台湾政府が営業税の適切な徴収のために、レシート発行と受け取りを積極的に行わさせようと始めた制度になります。
一等賞は10,000,000元というかなりの高額な宝くじになっているため、レシートは捨てずに保管しておきましょう。

【統一発票についてはこちらでも詳しく解説しています】

まとめ

いかがでしたか。
文化的にはそこまで大きな違いはない日本と台湾ですが、日常生活の思わぬところで違いが出てきます。
しかもそれが失礼にならないとも限りません。
まずは台湾でやってはいけない「タブー」について抑えつつ、台湾独自の「マナー」を吸収していくことをオススメします。
実際に台湾で生活する際は、現地の人々と情報交換をしながらマナーとタブーについて学んでいってください。