物販

台湾におけるデジタル広告マーケティング運用方法について

台湾の市場は日本人口と単純比較すると「日本:台湾=1.27億:0.235億」と1/5の規模です。 しかし、デジタル広告おいて成長率は著しく、2015年以降20%/年程度の成長率を見せています。 2017年にはデジタル広告 […]

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台湾の市場は日本人口と単純比較すると「日本:台湾=1.27億:0.235億」と1/5の規模です。
しかし、デジタル広告おいて成長率は著しく、2015年以降20%/年程度の成長率を見せています。
2017年にはデジタル広告総額300億元(約1080億円)の市場規模となっています。
そんな状況になっている台湾のデジタル広告マーケティングについて解説しましたので、ぜひご参考にしてください。

台湾デジタル広告の市場規模と成長率

<画像>
[出典](https://www.inside.com.tw/2018/01/09/2017-dma-report)

デジタル広告の中でもSNSや動画関連の広告は成長が著しく、モバイルの普及とともに成長してきたといっても過言ではありません。
台湾人はスマホの利用時間が長く、朝昼晩仕事中就寝前といつでもモバイルに接しています。
その背景には携帯キャリアのデータ通信使い放題プランが基本料金内で提供されているといった部分の影響も大きいでしょう。

台湾のデジタル広告における4ポイント

台湾のデジタル広告の市場規模は大きくなっていますが、
その大きくなっている要因としては4つのポイントが考えられます。
下記にそれぞれ紹介しましたので、ご参考にしてください。

1.高いスマートフォン普及率

台湾、特に台北はアジアの中でもスマートフォン普及率が高く、アジアベスト3となっております(2016年調べ)。
台北のスマートフォン普及率は「99,0%」となっており、ほぼ全ての人が持っている状態です。
東京のスマートフォン普及率が「87,4%」ということからも、台北でのスマートフォン普及率が高いことが伺えます。
デジタル広告のシステムはスマートフォンに対応していることが多いため、普及率の高さはそのままデジタル広告の市場規模が大きくなることを示しています。

2.スマートフォン利用時間が世界トップレベル

台湾は、2014年にスマートフォンの利用時間が世界一になったこともあります。
以前としてスマートフォンの利用時間は長く、平均で3時間以上の利用となっています。
スマートフォンに触れる時間が長ければ、それだけデジタル広告と触れ合う時間も多くなり、デジタル広告の市場が大きくなります。

3.高いFacebook普及率と高い人気

台湾人は日常的にFacebookを使い、ニュースなどもテレビや雑誌からではなく、Facebookで情報収集することが多くなっています。
Facebook自体がデジタル広告としては大きなシェアを持っているため、デジタル広告に触れ合う機会も多いのです。

4.動画広告、SNS広告が拡大中

Facebookの他インスタグラムやYouTubeなどのデジタル広告に触れ合う機会も多くなっています。
それだけ動画広告、SNS広告を見ることも多いです。
また、インフルエンサーやブロガーなどの配信する広告にも日常的に閲覧者がつくため、動画公告・SNS広告が拡散されています。

以上の4ポイントから、台湾のデジタル公告の成長率の高さがうかがえます。
そのため、台湾進出をするのでしたらデジタル広告の活用も視野に入れるのがオススメです。
実際にどのように活用するかについて下記に解説しますので、そちらもご参照ください。

台湾のデジタル広告配信手法

上記でも説明しましたように、デジタル広告の市場規模は拡大中です。
台湾進出をする際にも、ぜひデジタル広告を配信して、商品やサービスを展開していくことをオススメします。
では、どのようにデジタル広告を配信していけばいいのでしょうか。
台湾における各デジタル広告媒体の特徴をみて、配信手法についてご検討ください。

Facebook/instagram広告

台湾ではFacebookの利用率も非常に高いので、自然とFacebookを中心とした広告が強く展開されております。
また直近ではinstagramも流行しているため、Facebook関連の運用系広告だけでもシェアは大きくなっています。
最近ではFacebook広告のアカウントが不安定になっているなどといった傾向もありますが、依然シェアは大きいので注目です。

Google/Yahoo広告

アドネットワーク関連ではGoogleのアドネットワークが依然として強く展開されております。
DSPなどの他社アドネットワークも参入と拡大を続けており、アドネットワーク同士で競争が激化しています。
また、検索連動型のリスティング広告も日本と同様にGoogleとYahooのリスティング広告が利用可能です。
検索エンジンシェアでは、GoogleがYahooを抜いて1位となっていますので、Googleを中心にマーケティングしていくことが重要です。
検索エンジンのアルゴリズムは日本と違いYahooはBingエンジンを採用していますので、GoogleSEO対策でアプローチしきれない検索市場には、Yahooリスティングの入札を入れるなど工夫することで検索エンジンの面を取りに行くことができます。

【SEO記事へ内部リンク】

LINE

台湾では日本のようにLINEの利用率も高く、ビジネスで使われるケースも非常に多くなっています。
「LINE Ads Platform」という運用型の広告プラットフォームなどを展開しており、日本と同様に活用することが可能です。

動画広告

近年急増している動画広告ですが、プラットフォームはFacebookやYoutubeを中心に短時間系の獲得系中心の広告と、アドネットワークやポータルサイトでディスプレイ用広告(ブランディングなど)が一般的です。
また、日本でも拡大しているVOD系のサービス(HuluやNetllixのような)
のプラットフォームが中国系のビデオアドネットワークのサービスが支持を拡大しており、TVCMのような形態の配信方法や専用の動画広告枠を提供しています。

以上のように、デジタル公告媒体はそれぞれの媒体ごとに特徴が大きく異なります。
そのため、展開したいサービス・商品の特性を見極め、どのデジタル広告媒体に適しているかという分析から始めましょう。
その後に、ペルソナの設定など行い広告配信の方法などを検討していきましょう。
なお、台湾ではインフルエンサー、ブロガーとのコラボなども主流になりつつあります。
インフルエンサー、ブロガーとのマーケティング手法についても解説していますので、そちらもご参照ください。