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海上輸送のメリット・デメリットと輸送コンテナの種類

海外進出をする際に、輸送手段の選択は大きなカギを握ります。 日本は島国のため、海上輸送による取引が航空輸送より […]

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海外進出をする際に、輸送手段の選択は大きなカギを握ります。
日本は島国のため、海上輸送による取引が航空輸送より多くなっています。
海上輸送はどのように行われるのか、どの程度のコストが掛かるのか、輸出入のメリット・デメリット、どのようなハードルがあるでしょうか?

海上輸送とは

主に海上を利用した旅客輸送・貨物輸送を指す言葉です。
冒頭でも述べたように、日本は島国のため、海上輸送による取引が多くなっています。
海上輸送を行うメリットとしてコストダウンが真っ先に挙げられます。
海上輸送は基本的にコンテナ単位で輸送しますが、コンテナは荷揚げ荷下ろしの効率化、貨物へのダメージ防止や輸入申告をスムーズにする効果があるため、コストが抑えられるのです。
輸送コストを抑えたり、輸送量を多くしたい場合は海上輸送を検討してみましょう。

コンテナの種類

海上輸送はコンテナ単位での輸送になります。
そのコンテナですが、多岐にわたる種類があります。
海上輸送を検討する上でコンテナの特徴を抑えておきましょう。

ドライコンテナ

最も一般的な貨物輸送に使われているコンテナ。
工業製品や日用品などの一般貨物を常温で輸送するのに適した今t根名です。
ISO規格によるサイズタイプがあり、主に20ft(長さ6m)、40ft(長さ12m)の種類があります。

冷凍冷蔵コンテナ(リーファナーコンテナ)

冷凍ユニットを内蔵して温度保持機能を持っているコンテナ。
主に温度管理が必要な生鮮野菜・酒類・化学薬品などを保管できるコンテナです。

オープントップ(屋根開閉式)コンテナ

天井面がシートで覆われているコンテナです。
屋根を開閉することで上部からの荷役を可能にして、ドライコンテナでは収容できない嵩高物、重量物にも対応します。
また、クレーン荷役の方が作業効率を高める際に使用します。

フラットラックコンテナ

前後左右上部からの荷役が可能なコンテナ。
長尺物や重量物に対応している(パイプや機械など)。
大型貨物の場合には、複数個並べたうえで積みたてて使います。

フラットベッドコンテナ

床面だけの構造になったコンテナです。
通常コンテナ詰みできない大型貨物、機械類、鋼材等重量物に対して利用される。
貨物を積載していない時はコンパクトに段積みすることが可能です。

タンクコンテナ

主に液体、気体、粉粒体などを対象としたコンテナです。
フレーム内にタンクを格納して輸送などします。

その他にも蓄電器搭載用コンテナ、ソーラー発電用コンテナ等、新しい種類のコンテナは次々に開発されている。
海外進出を企図している商品に適したコンテナを使うようにしましょう。

コンテナサイズ

コンテナは細かいサイズは国やコンテナ製造メーカーによって少し変わりますが、概ね一緒です。
代表的なのは下記の2種類になります。

・40ftコンテナ(ドライ)
(長さ 約12,023-12,055mm、幅 約2,346-2,356mm、高さ 約 2,280-2,438mm)

・20ftコンテナ(ドライ)
(長さ 約5,882-5,914mm、幅 約2,346-2,352mm、高さ 約2,376-2,395mm)

最も標準的なサイズのコンテナは20フィート、40フィートになります。
その他12ftや10ftサイズもあります。

FCL(コンテナ輸送)とLCL(混載輸送)の違い

海上輸送ではコンテナを使って輸送を行いますが、
その方法は「FCL」と「LCL」という2種類の方法があります。
それぞれの輸送方法についてまとめました。

FCL(Full Container load)とは

FCLとは「1荷主がコンテナを独占して輸送する」方法です。
一つのコンテナを丸々使った輸送方法となります。
通常、荷主の手配で貨物をコンテナに積み込む作業を行います。
下記にFCLのメリットとデメリットについてまとめました。

FCLのメリット

・貨物へのダメージが少ない
コンテナを独占して利用するため、他の荷主の貨物と干渉することが無くなります。
バンニングの際にしっかりとコンテナに固定されれば、貨物同士がぶつかることがないため、貨物へのダメージは最小限で済ます事ができます。

・荷揚げ、荷下ろしが早い
コンテナヤードに運び込まれてから申告が早いため、すぐに搬送が可能です。
LCLに比べるとコンテナヤードでの滞在期間が短いので、貨物の受け渡しまでが短縮されます。

・大容量の貨物になれば割安
コンテナ単位での輸送になるため、コンテナいっぱいに積み込む事でコストメリットがあります。

FCLのデメリット

コンテナに対して少量での輸送になる場合は割高になる
コンテナを貸し切るため、コンテナの中身がスカスカ状態ではコストパフォーマンスは悪くなります。

基本的にFCLは大容量の貨物に向いた輸送手段となっています。

FCLの港費用

・THC(Terminal Handling Charge):港内でコンテナを動かす費用。輸出地、輸入地どちらでも発生する。
コンテナ単位で発生し、20フィート○円、40フィート○円というように固定された費用。

LCL(Less than Container Load)とは

LCLとは、複数の荷主の貨物を混載し1本のコンテナを分けあって輸送する方法です。
コンテナ丸々1個ほどではないものの、海上輸送をしたいという場合はLCLの方が適しています。
コンテナ詰めの場所は船会社などの手配でCFS(コンテナ・フレイと・ステーション)で行われ、通関や貨物の受け渡しもCFSで行われます。

LCLのメリット

・少量でも利用できる
少量での輸送が可能というメリットは大きく、FCLで割安になる一定量の荷主は限られます。
国際郵便(EMS)は上限30kgで、あまりキャパシティがありません。
少量といってもEMSでは大きい、しかしコンテナ積みする程ではないといったニーズを満たす事ができます。

・コンテナより少額で輸送ができる
複数の荷主によってコンテナを相積みすることで、価格も抑える事ができます。

LCLのデメリット

・コンテナヤードでの滞在時間が長い
FCL貨物と違い、コンテナヤードに運び込まれてからコンテナに振り分け/出し分け作業が発生するため、滞在時間が長くなり貨物の配送に時間がかかりがちです。

・貨物がダメージを受けやすい
コンテナへ相積みするという作業でも貨物への接触頻度が多くなるため、フォークリフトの接触や人的な破損の可能性も増えてきます。
また、少ないながらもコンテナ外に積まれる事例もあったことから、水濡れのリスクも発生します。

LCLの港費用

・THC(Terminal Handling Charge):FCLでも発生している港内でコンテナを動かす費用。輸出地、輸入地どちらでも発生。
CFS(Container Freight Station):港でコンテナに貨物を積み込みする場所の費用。FCLでは発生しない。

FCLとLCLはどちらが得なのか

一定のボリューム以上ではFCLで輸送した方がメリットがあるのは明白ですが、見積もるフォワーダーによって金額が変わるため一概に幾ら以上がお得と言えません。
一般的には10パレット程度のボリューム以上ではメリットが見込める価格になる傾向にありますが、パレットの積荷サイズにもよるため、見積もりを出してもらうのが確実です。
積載する貨物の種類や積載量などによっても、輸送量が大きく異なります。
海上輸送の専門家などに見積もってもらって、FCLとLCLのどちらがお得かリサーチを進めましょう。