海外進出を検討している方、特にECによるマーケティングの展開を検討している方は、各国の決済方法にもご注意ください。
いざ展開しようとしても、クレジットカードが日本のように普及していなかったため、日本と同じようには展開できないなんてことが多いのです。
特にアジア・東南アジア諸国はクレジットカードの普及率が低い国もあって、思うように展開出来ないこともあります。
台湾進出をする際にも、台湾の消費者がよく利用する決済方法などを把握しておくことは大切です。
こちらでは台湾国内の決済方法についてまとめましたので、ぜひご参考にしてください。
クレジットカード決済
幸いなことに、台湾は日本と同じくクレジットカードによる決済も一般的です。
そのため、台湾は日本と同じ手法でECマーケティングを展開しやすい国といえます。
特に、台北、台中、高雄などの主要都市では問題なくクレジットカード決済が利用できます。
またインターネット上のショッピングモールなどECサイトも一般的に活用できます。
一方で観光地が少ない台南では加盟店も少ないようなので、台南に訪れる際にはお気をつけください。
台湾で利用可能なクレジットカードのブランド
- VISA
- MasterCard
- JCB
- 銀聯カード
- ダイナース
- American Express など
日本でメジャーなクレジットカードカードは台湾でも利用可能です。
日本で強いJCBも使えるのは嬉しいですね。さすが親日国です。
中国キャッシュレス化の推進に伴い銀聯カードの普及も促進されて来ました。銀聯カードは中国銀聯が発行するクレジットカードで、シェアも急上昇中です。
日本でもセブン&アイ系列で使用でき、世界中に加盟店を拡大中です。
以上のように、他のアジア諸国に比べると日本の環境に類似しているため、
ECマーケティングなどが展開しやすくなっています。この点が台湾市場に注目が集まる理由でもあります。
代引き受け取り
台湾ではコンビニエンスストアが多くの店舗を展開しており、コンビニで荷物や商品を受け取ることが一般化しています。
この決済方法は日本でもそこそこ広まっている方法なので、やはり日本と同じように展開しやすいといえるでしょう。
台湾国内での代引き受け取りの多くは、コンビニで商品を受け取りそこで同時に決済を行う決済方法です。
コンビニエンスストアでの代引き受け取りメリットは、24時間好きなタイミングで商品の受け取りと決済が可能なところです。
自宅近くや職場近くなど、購入者にとって便利な立地のコンビニエンスストアを選択できるため、時間のない消費者にとっては便利な決済方法になります。
台湾の越境ECで利用できる代引き決済
- Z.com Payment
GMOインターネットグループのGMOペイメントゲートウェイが日本のEC事業者向けに台湾の代引き決済サービスを展開しています。
後払い決済
後払い決済は商品受け取り確認後、コンビニエンスストアや銀行振込の支払いが可能になるサービスです。
消費者としては、商品が届いたことを確認した後に支払いができるので安心感があります。
EC消費者もクレジットカードと同程度に後払い決済は一般化しており、コンビニの店舗数も相まって気軽に利用されています。
消費者の審査が必要になりますので、否認された場合は別の決済方法を選択する必要があります。
台湾の越境ECで利用できる後払い決済
- 後付款(アフターペイ)
- NP後払い(2018年8月以降開始)
日本から越境でECサイトを展開する場合は上記の2ブランドが利用可能です。
なお、ECサイトでの後払いはクレジットカードに比べて未払いなどにより返品率が高くなる傾向にありますので、ショップ運営者はご注意ください。
以上のように、台湾ECサイトの決済方法としては「クレジットカード決済」「代引き受け取り」「後払い決済」がメインとなります。
いずれも日本でもみられる決済方法のため、比較的簡単にECマーケティングが展開しやすくなっています。
もちろん、ローカル店舗でもクレジットカード決済が使えるというのは大きなアドバンテージです。
ただ、地域差はあるため、実際にマーケティングを展開する場所などを見定めるのは大切です。
クレジットカード決済が可能というのは、実際に現地に駐在員を赴任させる際にも便利なことが多くなります。
法人設備をそろえる際にもクレジットカードがあれば買い物などの決済が円滑に行えますので、ぜひカードの整備なども行ってください。